マイカーを手に入れる際に、ほとんどの人が利用するのが「マイカーローン」。
しかし、「審査が不安」「どんな基準で判断されるの?」「カーリースの方が簡単なのでは?」
と悩む方も多いのではないでしょうか。
実際、マイカーローンの審査には一定の基準があり、通過するためのコツを知っておくことが大切です。
この記事では、審査の仕組み・通過のポイント・ローンとリースの違いまで、わかりやすく解説します。
Contents
■ マイカーローンの審査とは?
マイカーローンの審査とは、「申込者がきちんと返済できるかどうか」を金融機関が判断するプロセスです。
車は高額な商品なので、ローン会社は返済能力や信用履歴を厳しくチェックします。
主に次の項目が審査対象になります:
- 年収と返済比率(年収に対してどのくらい借りるのか)
- 勤務先・勤続年数(安定した収入があるか)
- 信用情報(過去のクレジット・ローン利用履歴)
- 他社借入状況(ほかにどんな借金があるか)
- 申込内容の整合性(嘘や矛盾がないか)
この5項目を総合的に判断し、審査の可否が決まります。
■ 年収と返済負担率の目安
審査で特に重視されるのが「返済負担率」です。
これは、年収に対して返済額がどのくらいの割合を占めるかを示すもので、
一般的には 30〜35%以内 が目安とされています。
たとえば、年収400万円の人が年間120万円(毎月10万円)を返済する場合、返済負担率は30%。
この範囲なら、金融機関からも「返済能力がある」と判断されやすくなります。
逆に、収入に対して借入額が多すぎると「返済が難しい」と判断され、審査に落ちる可能性が高まります。
■ 勤務先・勤続年数も大切な指標
「安定した収入源があるかどうか」も審査では重要です。
正社員で3年以上同じ勤務先に勤めている場合、安定性が高いと見なされます。
一方、転職直後・派遣・契約社員・自営業の場合は、審査のハードルがやや高くなります。
ただし、自営業者でも確定申告書や納税証明書などを提出すれば、返済能力を証明できる場合があります。
■ 信用情報がカギを握る
審査で最もシビアに見られるのが「信用情報」。
これは、過去のクレジットカードや携帯料金、各種ローンの支払い履歴のことです。
次のような記録があると、審査で不利になります。
- 過去5年以内に延滞がある
- 債務整理(自己破産・任意整理など)をしている
- 複数社に同時申込みをしている
信用情報はCIC・JICC・全銀協などの機関で共有されるため、
「どこの金融機関に申し込んでも結果は同じ」と考えた方がよいでしょう。
■ 審査に通るためのポイント
マイカーローンの審査をスムーズに通すためには、以下の点を意識しましょう。
- 他の借入を整理しておく
 クレジット残高やリボ払いを減らすと返済能力が上がります。
- 延滞を避ける
 数日の遅れでも信用情報に記録されることがあります。
- 頭金を用意する
 借入額が減ることで、返済負担率も下がり、審査通過の可能性が上がります。
- 勤続年数を確認する
 転職直後は不安定と見なされるため、半年〜1年ほど経ってからの申し込みがベターです。
- 申し込みを一度に複数社へ出さない
 短期間に複数のローンに申し込むと「資金繰りに困っている」と見なされ、スコアが下がります。
■ マイカーローンとカーリースの違い
最近は「カーリース」と比較して迷う人も多いでしょう。
カーリースは毎月定額で新車に乗れるサービスで、審査が比較的通りやすいのが特徴です。
ただし、ローンとの最大の違いは「車の所有権」。
| 項目 | マイカーローン | カーリース | 
|---|---|---|
| 所有権 | 自分(購入者) | リース会社 | 
| 審査 | やや厳しめ | 比較的緩やか | 
| カスタマイズ | 自由 | 制限あり | 
| 契約終了後 | 車が自分のものになる | 返却 or 再リース | 
つまり、ローンは資産になるが、リースは利用権に過ぎないという違いがあります。
■ 返済後のメリット:車が資産になる
マイカーローンを完済すると、車は完全にあなたの所有物になります。
このため、返済終了後に車を売却して現金化することも可能です。
「急にお金が必要になった」というときでも、
車を処分すればまとまった金額を得られるというのは、
カーリースにはない大きな利点です。
つまり、ローンは「支払いが終われば資産が残る」買い方と言えます。
■ まとめ:マイカーローンは自由度の高い選択肢
マイカーローンは、審査さえ通ればカーリースよりも自由度が高く、最終的に資産が手元に残る点が魅力です。
もちろん借金である以上、無理のない返済計画を立て、節度を持って利用することが大切です。
ローンは「今欲しい車を手に入れる手段」であると同時に、
完済後には「自分の資産になる投資」でもあります。
しっかり準備して審査を通過し、あなたにとって最適なマイカーライフを実現させましょう。

