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国家資格です 自動車整備士

2020年3月3日

自動車整備士になるには

自動車整備士の分類

■1級自動車整備士
1級大型自動車整備士
1級小型自動車整備士
1級二輪自動車整備士

■2級自動車整備士
2級ガソリン自動車整備士
2級ジーゼル自動車整備士
2級自動車シャシ整備士
2級二輪自動車整備士

■3級自動車整備士
3級自動車ガソリン・エンジン整備士
3級自動車ジーゼル・エンジン整備士
3級自動車シャシ整備士
3級二輪自動車整備士

■特殊自動車整備士
自動車タイヤ整備士
自動車電気装置整備士
自動車車体整備士

自動車整備士には以上の種類があります

特殊自動車整備士資格になると、なかなか学習する機会がないので、どうしても取得したい場合は専門学校に通うか独学していくしかないのが現実のようです

少なくとも、私が通った振興会の講習所の募集種目には、この特殊自動車整備士はありませんでした

国家試験

自動車整備士は国家資格です
国家試験を受験して合格しないと、資格は取得できません

国家試験の受験資格要件

 自動車や機械に関する教育機関に通っている場合

■自動車整備の専門学校
卒業と同時に2級の受験資格を得られる

■専門学校や大学の自動車整備士1級の過程を修了
卒業と同時に1級の受験資格を得られる

■工業高校(自動車科)
卒業と同時に3級の受験資格を得られる

■工業高校(機械科)
卒業後、6ヶ月以上の実務経験を積むことで3級の受験資格を得られる

 それ以外

■自動車・機械に関する教育機関の過程を修了していない人
1年以上の実務経験を積むことで3級の受験資格を得られる

なお、これは受験資格が得られるだけです。国家試験に合格しないと資格は得られません。ですが、1度合格すれば、資格の更新などはなく、一生モノの資格となります

就職

やはり自動車整備士2級まで取得しておくと、就職しやすくなります。ディーラーのほとんどは2級以上持っていることが採用の条件になっています

「2級ガソリン自動車整備士」と「2級ジーゼル自動車整備士」の両方を取得しておくと、現場で仕事をする際にはとても役に立ちます

資格取得のための方法

専門学校

自動車の専門学校は、コースによりますが、2年から4年です
費用としては、2年間で200万円くらいになります

2年間、あるいはそれ以上の年数を勉強することができるので、その気さえあればかなり高度なところまで勉強することができます

振興会講習所

全国に設置されている自動車整備振興会が開く整備士資格取得のための講習があります。働きながら整備士資格を目指す人向けになります(整備工場としての資格を持つ会社の従業員ならば、募集人数に空きがあればスムーズに申し込めます)

期間は半年間、そして毎日講習があるわけではありません。なので、専門学校に比べると、時間が限られています

ただ、仕事として実際に車の整備をしながら勉強しているということは、大きなメリットです。学んでいることのイメージがつきやすいので、勉強に身が入ります

私もこの講習所の出身なのですが、おそらく機械の構造だけを授業で聞くだけでは、知識の吸収スピードがかなり遅かっただろうと思います

自分で勉強する

自分で勉強する手もあります

ただし、国家資格の受験はこの場合、実技試験が科されることになります。そのため、測定機器の使い方や実際の測定の仕方に慣れておかないと、ちょっと合格は難しくなります

また、実務経験も必要になりますので、どこかの整備工場に就職しないと資格は取得できません

自動車整備士を志望する若年者の数の推移

自動車整備士を目指す若者を、ここでは高校生の整備士専門学校への進学率で見てみたいと思います

専門学校入学者数と整備学校入学者数の推移 国土交通省自動車局整備課資料より http://www.mlit.go.jp/common/001095345.pdf

10年前の6割から半分ほどに減少しています
専門学校に入学しようとする高校生の数も減っている、という事情はあるとしても、これは大問題です

自動車整備士の平均年齢 一般社団法人日本自動車整備振興会連合会より

これをみると、若い人が入ってこないためか、経過年数分だけ平均年齢が上がっていく状況にあります

つまり、整備士の需要はあるのに、なりたがる人が少なくなっている、という問題があります。しかも、今いる整備士さんたちはどんどん高齢化していくばかり。若い人が入ってこないといずれ整備士は極端に少なくなってしまう運命にあります

自動車が壊れにくくなった、と言われます。ですが、自動車が無くなることはありません。ですので、整備する必要が必ず出てきます

その時、整備士がいなかったら、整備が必要な車だけが増えていくばかりで、作業してくれる人がいない、という事態が起こります

これを逆手にとってみる、という考え方もあると思います

需要が多いのに供給が追いついていない、ということは、やり方によっては仕事し放題、ということでもあります

これから新規参入しよう、という場合は、ぜひこのことも覚えておいてください

技術を磨き、いずれは独立しよう!という気概をお持ちの方は、これからはチャンスになるかと思います

(これはむしろ車屋さんを経営している方に大きく当てはまりますが)
大きな傾向がこうなのに、実際やってみたら違う! という場合は、おそらくやり方がよくない、ということになります

何が顧客を遠ざけているのかを徹底的に洗い出して対策を取りましょう

 年収

整備士の平均年収は年収427万円(2018年)です
全産業の平均年収が490万円余りなので、低めになります

労働環境

ディーラーなどの大手の工場は少数派です。ほとんどは5人以下の整備工場ばかりです。中には1人で工場を切り盛りされている方も大勢います

どうしても人数が少なめ、という傾向があるのに、仕事はたくさんある、という状況ですので、忙しいと思います

雇用する側が設備に配慮し、費用をかけて労働環境を整えてくれるならば、補えることがたくさんあります。そういう工場で働けるなら、整備士はとてもやりがいがあるいい仕事です

現実として、老朽化した設備を使い続けている、無駄が多い工場もたくさんあります
ですので、もし整備士として就職する場合は、その工場の設備をじっくりと観察してみると良いかもしれません

また、働いている整備士の年齢構成にも注意した方がいいです
高齢化していく業界なので、若い人がいないのにある一定の年齢層が多かったりします
職場の雰囲気が風通しの良いところならいいですが、価値観の違いもあるし、世代間のギャップという問題もあるので、若い人が少ないということになると、苦労することもあります(精神論で乗り切ろうとしがちだったり、など)

ですが、就職先に困ることはまず無いと思いますので、仕事として可能性がある職業だと思います

明日がある仕事、それが整備士

いかがだったでしょうか?

力仕事で大変、という声も聞きますが、やってみると面白い仕事だと思います

おそらく、AIで仕事を奪われることはない職業だとも思います

ですので、将来性という点でも、自動車整備士をオススメします!

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