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クルマのブログ

ターボで気をつけること 出力アップの強い味方

2020年2月13日

ターボ車は、エンジンオイルの管理が命

ターボとは何か?

HKSホームページより
https://www.hks-power.co.jp/aftersupport/faq/turbo.html

ターボチャージャーとは、排気ガスによりタービンを回す事で、圧縮空気を作り出す装置。作られた圧縮空気は燃焼室へ送られる

空気の量が増えるので、より燃料を多く燃やす事ができます

そのため、エンジンを大型化しなくても高出力化できることになります

ターボをつけるとどうなる?

 運転感覚

例えば、ターボがついていない車できつい坂道を登ろうとすると、エンジンは回っているのに力が足りないので、なかなか上がっていきませんよね

しかし、ターボがついている車なら、力があるので登っていけます

ターボは回転数が上がっていくと、空気を圧縮する量が増えるので、エンジンの出力が上がっていくことになります

なので、運転した感覚では、途中からグーンとスピードが上がっていく感じになると思います

出力アップ

出力 = トルク ×  回転数

出力が上がるのは、トルクが上がるからです

トルクが上がる、というのは、燃焼ガスがピストンを押し下げる力が強くなる、ということになります

すると、ピストンを押し下げるスピードが速くなりますので、回転数も上がります

燃焼ガスの力を強くするには…

燃料が多く燃やせるようにすればいいですね

ただ、吸気できる空気には限度があるので、そこでターボをつけて吸入空気量を増やす、ということです

ターボが効けば、出力が上がりますね

エンジン小型化&ターボという流れ

これが現在の車のトレンドとなっています

  • (日本においては)エンジンを大型化すると、税金が高くなるから
  • ターボをつければ小型のエンジンでも高出力化できる
  • 省エネ

ターボは省エネ?

ターボは燃費を悪くする、というイメージがありますが、それは燃料の気化熱で冷却を行おうとするからです(ノッキング防止)

そのため燃料消費が多くなるので燃費が悪化します

ですが、

ダウンサイジングターボは、それを克服するために、アクセルやスロットルを電気的にうまく制御したり、バルブの吸排気損失(ポンピングロス)を減らす工夫をしています

これによりロスを減らすことで、燃費を向上させています

乗り方によっては、ターボがついた車の方が、燃費が良くなります

ターボは繊細な部品です

ターボのタービンは1分間で10〜20万回転します

エンジンの回転が普通、1分間で3000〜6000回転だとすると、かなりの回転数ですね

このターボの潤滑はエンジンオイルが使われます

冷却はエンジンオイルで行われます

ターボ搭載の車は、オイルをしっかり管理しないと、最悪ターボを壊してしまいます

ターボが壊れたら?

ターボが壊れた場合、破片がエンジンの燃焼室に入り、最悪、エンジンを破壊してしまいます

壊れる前兆として…

オイルの消費量が増えます(オイルが漏れて燃焼室に入り、燃えて白煙を吹くようになる)

排気ガスが真っ白で生焼けのような臭いがしたら、すぐに修理工場に持ち込みましょう

オイル管理をしっかりと

オイル交換が命です

ターボの焼き付きは、オイルが減り過ぎていたことによって発生します

オイルがなくなっている状態だと、潤滑されないですのでターボのシャフトが焼きついて壊れます

また、オイルが足りないと起こる弊害として…

俗に「メタルを打つ」と言ったりしますが、クランクシャフトの軸受けであるトリメタルという3層構造の金属が潤滑不足で傷んで、エンジンが使用不可になります

オイル交換はきちんと行いましょう

ターボに優しいとは?

ターボに優しい車の使い方をしないと、ターボが傷むことになります

そのために、

  • オイル管理(潤滑を確保すること)
  • エンジンを止める時、すぐに止めない(タービンの回転が少なくなるまで待つ)

が大事です

ただ、新しい車に関しては、それほど気にする必要はなくなったようです

ターボタイマー

エンジンをすぐに止めないための装置、それがターボタイマーです

イグニッションスイッチをオフにした時に、ターボタイマーがついていると、設定した時間だけエンジンが余計にアイドリングしてくれるので、その間にタービンの回転が収まる、ということです

ターボタイマーが付いてない場合は?

エンジンをすぐに止めないように気をつけてください

なお、

ターボタイマーは新車ではついていませんが、それはターボタイマーは装備として必須ではない、ということでもあります

いわば、ターボが壊れない範囲で車を使っていればいい、ということなのですが、

最近のターボは構造が変わったので、ターボが傷みづらくなった、ということでもあります

  • 昔のターボ シャフトをエンジンオイルで浮かせて焼き付くのを防いでいた
  • 今のターボ シャフトにはボールベアリングが使われ、オイルにそれほど頼らない構造

なので、新しい車はターボタイマーをつける必要がなくなりました

ただ、古い車の場合、構造が古い可能性があります。壊れない範囲を超えると壊れますから、ターボタイマーをつけることには意味があります

ターボタイマーの取り付け方

具体的な方法は各自でお調べください

ただ、流れとしては、

  • キーシリンダーの配線を外し、ターボタイマーにつなげる
  • パーキング信号を取るために、サイドブレーキの信号線とつなげる(これは安全のためです。必ず配線してください。しない場合、万が一のトラブルに対応できません。タイマーが切れるまでエンジンを強制終了させる事ができなくなってしまいます)
  • できれば車速信号線(スピードメーターにつながっている線)も繋げてください

バッテリーのマイナス端子を外して作業しましょう!

なお、

  • キーシリンダーの配線の外し方
  • パーキング信号の取り方
  • 車速信号の取り方

については、車に詳しい人ならピンとくると思います

実際にこれはやってみないとわからない部分なのですが…(調べてみて、あとは実物をよく観察して、実際に作業してみてください、としか言えません)

ただ、車内はプラスチックの部品をネジかボルトで止めているか、プラスチック同士はめ込んでいるだけです。なので、それぞれを止めている部分をうまく外し、うまく元に戻すだけです(それが難しかったりもしますが…)

あと、ネジは締めすぎるとねじ山を傷めてしまうことがあります(ネジがバカになってしまう)
なので、力加減には注意してください