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車のスピーカー事情

2020年2月18日

スピーカーが安っぽい

車において、スピーカーは安全性や走行性能とは関係ないものです

そのため、コストを抑えるための対象になりやすいです

特に軽自動車の場合、スピーカーは安物が取り付けられています

音質的にはあまりオススメできない、というのが現実です

交換するには

では、車のスピーカーを交換するにはどうしたらいいか、というと

  • ドアの内張りを外す

この作業をしないといけません

内張りは、ドアの鉄板部分にプラスチック製のクリップと呼ばれる留め具で取り付けられています

内張りとクリップはくっついているようなものなので、内張りを剥がせばいいのですが、

その際、どうやって行うか、というと

  • 鉄板と内張りの隙間に内張り剥がしかドライバーのようなものを入れて少し浮き上がらせる
  • 次に、その隙間を徐々に横に広げて手を入れ、起こすように引っ張る
  • 長いバールのようなものを差し込む
  • てこの原理で内張り全体を持ち上げる

という感じでやっていくと、内張りは外しやすいです

なお、ドアフックのあたりはネジで止められているので、事前にネジを外してください
ついたままだと内張が外せません

普通車は割と簡単に内張を外すことができますが、普通車、高級車になるほど難しいです

鉄板の塗装を剥がないためには、内張り剥がしはゴム製のものを使ったほうが無難です

高音質化するには

  • スピーカーを換える
  • バッフルを取り付ける
  • 防音シートを貼ったりする(デッドニング)

まず、スピーカーを交換しましょう

価格は様々ですが、最初は練習のつもりで手ごろなタイプから入ることをオススメします

スピーカー交換の際に行うこととして、ドアの鉄板部分に防音材を貼ることです

これは、音の振動がドアに伝わることを防ぐために行います

それが終わったら、バッフルボードを取り付けて、スピーカーを取り付けます

バッフルボードは、音の振動をドアに伝えないためのものであり、スピーカーを土台として固定する役割もあります

それが終わったら、スピーカーと内張りが当たる部分も防音材を貼ります

ぐるっと円を描くように張り巡らせます

これで、余計な音が内張りに伝わるのを防ぎます

内張りを戻す前に、鉄板の余計な穴も防音シートで塞いでおくと効果的です

一連の作業は、つまり

  • スピーカーの振動を他の部分に伝えないため
  • スピーカー自体をしっかり固定するため

に行っています

理想としては、スピーカーの音だけが綺麗に伝わることを目指しているわけです

いいスピーカーの選び方

スピーカーで見るべき数字は、出力音圧(db)、許容入力(W)、インピーダンス(Ω)、周波数帯域などがありますが、車の場合、特に重要なのは最大出力数(W)と周波数帯域、そして出力音圧(db)になるかと思われます

最大出力数(W)

瞬間的に出せるスピーカーの仕事量の最大値

これが大きい、ということは、定格出力(スピーカーとしての最もいい音を出せる出力)も大きいことになりますので、大きめの音量でいい音が聴ける能力が高いことを示します

なお、車用のスピーカーでは何故かカタログに定格出力が書かれていない場合があります

周波数帯域(Hz)

スピーカーが出せる音の幅のこと。低音から高音まで出せる幅のこと。ちなみに、数値がいいからといっていいスピーカー、とも言い切れません

出力音圧(db)

スピーカーの効率のこと。低音から高音にわたっての、音を出す能力を示す

数値が大きいほど一定のボリュームで大きな音量を得られることになる

なお、低音部を出す能力が高いと、この出力音圧の数値は下がる

また、全域に渡って音を出す能力が高いスピーカーの場合も、数値が低くなっていったりするので、出力音圧の高さ=音の良さ、とはなりません

インピーダンスは車の場合、考慮する必要はないが、念のため注意

あまりにインピーダンスが低いスピーカをつけると、オーディオ機器に負担をかける可能性があります

車の場合、インピーダンス(抵抗値)は4Ωで統一されているので、それほど心配することはないと思いますが…

何故か、といいますと、スピーカーの抵抗値が低い、ということは、電気がたくさん流れる、ということになりますよね

すると、アンプが想定している範囲を超えて電流が流れるので、アンプや他の電気系統にも負担がかかるわけです

幸い、カーオーディオはスピーカーの抵抗が4Ωであることを想定していますので、特にこのインピ

ーダンスを考慮しないでスピーカーやカーオーディオを取り付けてもなんら問題はないですが、念のため

結局、いいスピーカーって何?

結局のところ、いいスピーカーを見分けるには、これらの数字のバランスを見ないといけないことになります

なので、自分が重視したい項目が何か、をまずは知ることが必要です

とにかく大音量で聞きたいのか
音量よりも音質を気にするのか
幅広く音を再生できる能力を重視するのか

これは、聴いている音楽のジャンルにも関係してきますよね

クラシックの場合は、音量の高低も大きいですし、何より音質です

ロックやポップの場合、まずは音量

ヴォーカルの入った曲の場合は、さらに幅広く音を再生できる能力

こういったものを踏まえた上で、自分にあったスピーカーを選ぶしかないです

スピーカーやカーオーディオというのは、好きな音楽を聴くためのものですから、私だったら聴いていて疲れないものを選びます

さらに、ラジオやポップなどの人の声が聞けるものが好きなので、どちらかといえば、出力高めで周波数特性も中程度のスピーカーを選ぶことになるでしょう

製品

まとめ

オーディオの世界は奥深いので、本当に凝り始めたら、家一軒建つほどの投資をしないと極められないそうです

せいぜい15年から20年しか乗れない車にもそれを求めるのは酷な部分があります

それを承知で、その制約の中でもいい音を聴きたい、というニーズがあるのも確かです

スピーカー選びというのは、その考え方を選ぶ行為です

なので、

選ぶ際は、全体のバランスを大事にしてください

そして、やればやっただけ、いい音に出会えます

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