みなさんこんにちは。
今回はバッテリーの規格の話です。
どうしてクルマのバッテリーには鉛蓄電池が使われるのでしょう?
それは、安い割に性能が安定しているからです。
「始動時の大電力の消費とそこからの急回復を繰り返しても、鉛蓄電池は劣化しにくい」
という特性から、長らくクルマのバッテリーとして採用され続けてきたのです。
その代わり…
重い、という欠点があります。
性能の差はどこに出るか
では、性能の差は一体どこにでるのでしょう?
サイズが大きい方が、電気容量が大きく、性能が高い傾向にあります。
そのほかの要素として、始動性能があります。
これは、電極の成分の違いです。
単に鉛だけではなく、鉛とカルシウムの合金を使用することで性能をUPさせています。
電極をなぜ改良するかというと、バッテリーの化学反応が電極表面の結晶化によって鈍り、バッテリーの性能が鈍化するのを遅らせるためです。
また、電解液の成分を改良している場合もあります。
バッテリー性能ランクについて
電気容量と始動性能の総合的な性能の指標、それが性能ランクです。
JIS規格に定められています。
例えば、40B19Lの場合、
性能ランク40、幅×箱高さの区分B、長さ190mm、ターミナルの位置L
を表します。
なので、性能ランクが44になると、性能がより高いことを示しますし、Rだとプラス側のターミナルの位置がLの逆になります。
なお、実際に私が現場で扱った数量が多かったのは、軽自動車では40B19L、普通車では60D23Lでした。
Rはあんまりなかった記憶があります。
バッテリー交換の際は
バッテリー交換する時は、同じサイズ、同じ性能ランク、あるいは今よりも高い性能ランクのバッテリーを選びましょう。
もし交換してもすぐに上がってしまう場合、クルマの発電機(オルタネータ)の故障が考えられます。
チェックする方法としては、
エンジンを始動させ、始動したらバッテリーのマイナスターミナルを外します。
これでしばらくしてエンストしてしまうのなら、発電機の故障です。
バッテリー交換は自分でできる
必要な道具
- 10ミリのメガネレンチ 、あるいは10ミリのボックスレンチ
- エクステンション
- ラチェットハンドル
作業手順
- マイナスターミナルのボルトを緩め、ターミナルを外す
- 同様にプラスターミナルを外す
- バッテリーステーを外す
- バッテリーを新品と交換する
- バッテリーステーを取り付け、ターミナルを取り付ける
この時、やはりボックスレンチとエクステンションを使った方が、メガネレンチに比べて不意の接触によるショートを防ぐことができます。
(ターミナルのナットの締めすぎが不安な人は、締め付けの時だけメガネレンチを使いましょう)
バッテリーの端子同士を長い時間ショートさせたままにすると、バッテリーの破損などが起こる可能性があります。
また、電装品にも悪影響が出る場合がありますので注意して作業してください。
廃バッテリー は自治体のルールに従って廃棄しましょう!
回収業者さんに持ち込む手もあります。
相場などにも左右されますが、無料回収業者でないかぎり、大体、1個200円〜300円くらいになるでしょう。