最近は鍵穴に鍵を差し込む従来の形のキーではなく、ボタン電池を入れてワイヤレスで操作するキーが多く採用されています。
ですが、こうなってくるとキーの電池が消耗したときに不具合が起きてしまいます。
今回は、キーの電池が消耗した時の対処方法についてです。
車はバッテリーのトラブルがとても多い
JAFロードサービス主な出動理由TOP10 によると、一般道での最大のトラブルはバッテリー上がり(約33パーセント)であることがわかります。
バッテリー上がりの過去記事はこちら
さらに、最近ではキーレスエントリーの車が多くなっています。
そのキーレスエントリーのトランスミッター(送信機)も、やはり電池で動いています。
当然ながら、電池がなくなると電波を飛ばせなくなりますので、車もエンジンをかけられなくなります。
電池交換代として400円〜500円取っている整備工場もありますが、電池とドライバーさえあればもっと安く交換できます。
電池の寿命
トランスミッターの電池は、せいぜい2年です。
使用条件にもよりますが、ボタンを押しても反応しなくなったら交換時期だ、と考えておいていいでしょう。
なお、トランスミッターが効かない原因は他に、
- 半ドア
- そもそもトランスミッターが故障している
ということもあります。
電池を交換する前に、全てのドアを完全に閉めてから、トランスミッターのボタンを押して反応するか必ずチェックしましょう。
電池の規格と価格
トランスミッターの電池は、コイン型リチウム電池が使われています。
規格 | 電圧 | サイズ(直径×厚さ) |
CR2450 | 3.0 | 24.5X5.0 |
CR2430 | 3.0 | 24.5X3.0 |
CR2032 | 3.0 | 20.0X3.2 |
CR2025 | 3.0 | 20.0X2.5 |
CR2016 | 3.0 | 20.0X1.6 |
CR2012 | 3.0 | 20.0X1.23 |
CR1620 | 3.0 | 16.0X2.0 |
CR1616 | 3.0 | 16.0X1.6 |
CR1220 | 3.0 | 12.5X2.0 |
CR1216 | 3.0 | 12.5X1.6 |
CR1025 | 3.0 | 10.0X2.5 |
電圧は3Vです。
ボタン型アルカリ電池は電圧が1.5ボルトですので、動きません。
もっとも、サイズが違うので使用できません。
価格は、通販サイトで購入すれば、1個200円以下で買えます。
交換の手順
- まずクルマのドアが全て閉まっているか確認
- トランスミッターのケースがネジ止めされている場合、ネジをドライバーで緩める
- トランスミッターのケースがプラスチックのはめ込み式になっている場合、溝があるのでそこにドライバーを入れてこじ開ける
- トランスミッター本体に装着されているコイン電池を取り外す
- 同じ規格の電池と交換する
- トランスミッターをケースに格納し、全て元に戻す
- 実際に車の前でボタンを押して、きちんと動作するか確認する
- 動かなかったら電池の入れ方が悪いか、ボタン部分の電極がずれている可能性があるので、もう一度セットし直す
それでも動かない場合
- トランスミッターとコイン電池の接触する電極が触れていない(ベタっと寝てしまっていることもある)
- 体の静電気を逃したあと、電気が通らない爪楊枝などを使って電極のツメを起こし、接触しやすくする(手で直に触れない方が無難です)
それでも動かない場合は、トランスミッターの故障の可能性が高いです。
ディーラーに相談したほうが早いですので、電話で問い合わせましょう。
電池切れでもエンジン始動したい場合
トランスミッターに鍵が付いている場合はいいのですが、もし車がプッシュスタート式の場合、キーの電池がなくなると、基本的にエンジンはかけられません。
ただし、この方法ならかけられる可能性があります。
- キーをプッシュスタートボタンにくっつけます
- そのままボタンをプッシュ
こうすると、動く場合があります。
なお、ブレーキを踏むのを忘れないようにしてください。
プッシュスタート式の車は、ブレーキを踏みながらボタンを押さないとスタートしません
まとめ
車にお乗りの方は、くれぐれもバッテリー切れにご注意ください。