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【国産車の残価率】人気メーカー・車種の傾向と賢い選び方

2025年11月1日

クルマを購入する際、「残価率」という言葉を聞いたことはありませんか?
残価率とは、新車価格に対して、数年後にどれだけの価値が残っているかを示す指標です。

計算式はシンプルで、
残価率 = 売却時の価格 ÷ 新車購入価格 × 100(%)

つまり、残価率が高い車ほど中古市場で価値が下がりにくく、資産として有利ということになります。今回は、国産車を中心に「残価率の高いメーカー・車種」と「低い傾向にある車」を分析し、購入時のポイントを解説します。


◆ 残価率が高いメーカーとその理由

まず、国産メーカーの中でも残価率が高い傾向にあるのはトヨタとホンダです。
特にトヨタはミニバンやSUVなど人気カテゴリに強く、流通量も多いため中古市場での需要が安定しています。
ホンダについてはコンパクトカーにも定評がありますが、残価率という点ではややトヨタに劣るケースが多いです。

一方、スバルや三菱は中古市場での流通量が少ないため、需要の偏りによって残価率が低く出やすい傾向があります。
マツダも一部の車種を除けば残価率が伸び悩みますが、スカイアクティブ技術搭載車などは例外で高い評価を受けています。


◆ 車種別に見る残価率の傾向

車種タイプ傾向
ミニバン・SUV残価率が高い(人気・需要ともに強い)
コンパクトカー・セダン・ワゴン・ハッチバック残価率が低い傾向
軽自動車トールタイプ・軽トラックは高め、他は中程度
スポーツカー流通量が少なく、残価率が高いケースが多い

日本市場ではファミリー層が多く、ミニバンやSUVの人気が圧倒的。そのためこれらの車種は高値で取引されやすく、結果として残価率も高くなります。
一方、セダンやコンパクトカーは需要がやや落ち着いており、売却時に価格が伸びにくいのが実情です。


◆ 主な国産車の残価率一覧(3年経過を想定)

メーカー車種残価率(%)
トヨタアルファード78
トヨタハイエース70
トヨタハリアー64
トヨタシエンタ63
ホンダフリード74
ホンダオデッセイ64
ホンダヴェゼル54
日産GT-R78
日産セレナ64
マツダCX-550
スバルXV62
ダイハツタント62
スズキハスラー62
三菱デリカD:570

(※上記は一般的な市場動向に基づく参考値)

こうしてみると、やはりミニバンとSUVが全体的に強いことが一目でわかります。特にトヨタのアルファード、ハイエース、ハリアーは安定して高残価を維持しています。


◆ メーカーごとの特徴と傾向分析

  • トヨタ
     幅広いラインナップを持ち、人気カテゴリに強い。国内市場でのブランド力が高く、残価率は全体的に上位。
  • ホンダ
     ミニバンやスポーツタイプに強み。コンパクトカーも人気だが、残価率は中程度。
  • 日産
     GT-Rのような特別モデルを除くと、全体的に残価率はやや低め。ブランド戦略の再考が求められる。
  • マツダ
     デザイン・走行性能で人気があるが、シェアが限られており残価率は安定しにくい。
  • スバル・三菱
     流通量が少なく、需要が一部地域に偏るため残価率が低くなりやすい。
  • 軽自動車メーカー(スズキ・ダイハツ)
     軽トラックやトールワゴンは需要が高く、比較的残価率も安定。特にスズキのハスラーやダイハツのタントは中古市場でも人気。

◆ 残価率が高い車を選ぶメリット

  1. 将来の売却価格が高い
     買い替え時に下取りや買取価格が高くつくため、トータルコストを抑えられます。
  2. リース・残価設定ローンでも有利
     リース契約や残価設定型ローンでは、残価率が高い車ほど月々の支払いが安くなる傾向があります。
  3. 資産価値を保ちやすい
     家計管理の面でも「車の価値が残る」ことは大きなメリットです。

◆ リセールバリューを上げる維持方法

残価率の高い車を選んでも、維持の仕方次第でリセールバリュー(再販価値)は大きく変わります
以下のポイントを意識しておくと、売却時に高値をつけてもらいやすくなります。

  1. 定期的なメンテナンスを怠らない
     整備記録簿がしっかり残っている車は、信頼性が高く評価されやすいです。
     オイル交換や点検をディーラーで受けると、査定時の印象もアップします。
  2. 純正パーツを維持する
     カスタムパーツや社外エアロの装着は一部ユーザーには人気ですが、一般的な市場では評価が下がることが多いです。
     売却を見据えるなら、純正状態を保つのがベストです。
  3. 車内・外装の清潔さをキープ
     小さなキズや汚れも査定に影響します。定期的に洗車やコーティングを行い、内装の臭い対策も意識しましょう。
  4. 走行距離を抑える
     走行距離はリセールバリューに直結する要素。年間1万km以内を目安に抑えると有利です。
  5. 売却タイミングを見極める
     新型モデルの登場直前は旧モデルの価値が下がります。市場の動向をチェックして、モデルチェンジ前に売るのが得策です。

◆ まとめ:残価率とリセールは「人気×維持」で決まる

国産車の残価率は、メーカーのブランド力・車種の人気・市場の流通量で決まります。
しかし、同じ車種でもオーナーの維持管理次第でリセールバリューは大きく変わるのが現実です。

トヨタやホンダのミニバン・SUVなど残価率の高い車を選び、日常的なメンテナンスや清潔な保管を意識することで、
“次に売るとき”にも後悔しないカーライフを送ることができるでしょう。

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