三菱 i (アイ)の特徴
以下、Wikipediaより抜粋
概要
近年の軽乗用車としては珍しく、5ドアのボディでありながらエンジンをリア・ミッドシップマウントし、高効率なパッケージングを採りながら、重量配分の最適化により操縦安定性、走行性能を高めている。かつて経営の提携関係にあったダイムラー・クライスラーのスマートの技術ノウハウが活かされていると思われがちだが、プラットフォームは三菱自動車の独自開発である。先行開発は2000年、正式な開発は2001年1月から始まっている。途中2度も開発が停止する事態に陥りながらも、2004年のダイムラー・クライスラーとの提携解消後の再建計画の中で、最終的に商品化に向けての開発が認められることになったという経歴を持つ。
三菱自動車の軽自動車では、派生車を除くとeKワゴン以来4年3ヶ月ぶりのニューモデルである。
iの開発を指揮したのは、2代目パジェロでプロジェクトエンジニア、現プロジェクトエグゼクティブである福井紀王。
コンセプトは「居住性」「衝突安全性」「斬新なデザイン」を統合したプレミアムスモール。三菱がパジェロミニで先鞭を付けた「プレミアムな付加価値を持つ軽自動車」を発展させたものである。ダイムラー・クライスラーとの提携以前より企画され、2001年から開発がスタートしたが、そもそも競合車種が無いゆえに需要があるのか、市場はあるのかを経営陣に納得させることに苦労したとされる。2003年頃には経営難から開発が一旦停止されたものの、半年後に開発を再開した際のモーターショーでの発表において手応えを得たことから、開発は加速したという。しかし、提携先であるダイムラー・クライスラーの商品であるスマートの市場とバッティングするという理由から、2004年初頭に開発が再度停止されてしまう。当時、提携関係にあったダイムラー・クライスラーの企画本部長を、1日中軽自動車に乗せて東京を案内し、狭い路地に入っていける利便性や軽自動車の意義を理解してもらうことなど、商品性を理解してもらうよう努力が払われたが、それがかえって仇となった格好である。その後、ダイムラー・クライスラーとの提携解消後の再建計画の中、同年5月に新しい三菱を象徴する先進的なクルマとして商品化が認められることとなった。自動車業界の傾向として新車開発期間が大幅に短縮される中(トヨタや日産は従来で4年とされていた開発期間を、全くの新規プラットフォームでも24ヶ月、あるいは18ヶ月とすることを目標としていた)、途中2回も開発が停止したこともあり、5年の開発期間を掛けての発売となった。
発売当初はターボエンジン搭載モデルのみをラインナップし、車両本体価格は128万円以上だった。2006年10月に自然吸気エンジン搭載モデルが登場し、2009年8月発売の最廉価「Limited 2WD」は99.8万円から購入できるようになった。元々高価なモデルではあるが、エンジン形式、駆動方法を別とすると、メーカーオプションの範囲が狭く、グレード間での差異の少ない車である。こと安全装備に関しては、全グレードがほぼ共通であり、唯一フロントディスクブレーキの径だけ、ターボエンジン搭載モデルが1インチ大きいのみとなっている。
生産は、岡山県倉敷市の三菱自動車工業 水島製作所で行われていた。
受賞歴
2006年日本軽自動車初期品質調査で1位を獲得。
2006年度グッドデザイン大賞を軽自動車としては初の受賞(自動車としては、2003年のプリウス以来)。
2006年日本軽自動車商品性評価調査で1位を獲得。
2007 日本自動車殿堂カーデザインオブザイヤーを受賞。
カービュー・カー・オブ・ザ・イヤー2006〜2007 国産部門で受賞。
2007年次 RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
第27回日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Most Advanced Technology」を受賞(軽自動車では初)。
第1回あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー大賞・K4オブ・ザ・イヤーを同時受賞。
日経優秀製品・サービス賞(2006年)最優秀賞(日経産業新聞賞)を受賞。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%8F%B1%E3%83%
個人的に感じるアイの特徴
- タイヤサイズが前後で違う(前輪のタイヤ幅が狭い)(前輪145/65R15、後輪175/55R15)
- 軽自動車で貴重なミッドシップ車
- 2,550mmというロングホイールベース(軽自動車としては最長クラス)
- ボンネットにバッテリーがある
- エンジンルームは後部座席の後ろ(荷物を置くスペース)にある
- エンジンオイルが多く入る(オイルフィルターを交換しない場合、3.5リットル。通常、軽自動車は多くても3.0リットル)
- エンジンオイルのドレンプラグの直径が日本メーカーのそれとは異なるサイズ(直径24mm、普通は17mm)
- 同じく、ドレンプラグパッキンも大きさが特殊
- 冷却水サブタンクが丸い形をしていて、外車に使われている部品みたいな形状
- ワイパーが特殊形状
- オーディオは交換できます!(パネルがあるので交換がしにくくはある)
感想
運転していて楽しいスポーティーなクルマでした。
ハンドリングが軽快です。
ホイールベースが長いので、安定して運転できます。
タイヤサイズが特殊だったり少し部品が特殊なので、維持費がかかるかもしれません。
2013年に生産終了していますので、徐々に部品が手に入らなくなっていきます。
車で経産相グッドデザイン賞を受賞したのはこの三菱アイ以外ではプリウスしかありません。
デザインが奇抜ですが、空気抵抗を受けにくい流線形をしているので燃費には良さそうです。
現在の中古販売価格
中古車相場 1万円〜79万円
新車時の販売価格は106万円〜172万円でした
(2006年1月1日発売、2013年9月販売終了)
三菱アイの主要諸元
販売期間 2006年1月 - 2015年
設計統括 福井紀王(プロダクトエグゼクティブ)
デザイン 竹屋正道(エキスパート・プロジェクトマネージャー)
乗車定員 4 人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
エンジン 3B20型:0.66 L 直3 MIVEC
駆動方式 MRビスカスカップリング式フルタイム4WD
最高出力 52 PS(NA) / 64 PS(ターボ)
変速機 4速ATサスペンション 前:マクファーソンストラット式後:3リンクド・ディオン式
全長 3,395 mm全幅 1,475 mm全高 1,600 mm
ホイールベース 2,550 mm
車両重量 890 - 960 kg
タイヤサイズ 前:145/65R15 後:175/55R15
後継 既存のi MiEVに統合
Wikipediaより
なお、エンジンは3B20型、直列3気筒、ボアストローク比1.00(スクエア型エンジン)、圧縮比10.8(自然吸気の場合)となっています。
燃費は18.6km/lです。
エンジンの諸元表を見て判断する限りでは、低回転域でトルク(力)が出やすいので、街乗りに適したエンジンとなっています。
まとめ
この車は、面白い車だと思います。
デザインが人目を惹きますし、運転していても楽しい車です。
残念ながら、もはや中古車しか存在しません。
軽自動車は使い倒してしまう傾向があるので、程度の良い中古車は早めに手に入れた方がいいでしょう。
気になる方は、お近くの自動車販売店に問い合わせるか、中古車販売サイトを調べてみてくださいね。