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頭金ゼロで新車に!? カーリースの本当のメリットと注意点

2025年11月4日

近年、車の持ち方が大きく変わってきています。
「購入」でも「レンタカー」でもない、新しい選択肢として注目されているのがカーリースです。
テレビCMやネット広告などで「月々定額で新車に乗れる!」という言葉を見たことがある人も多いでしょう。
しかし、「本当にお得なの?」「購入と比べてどっちが安いの?」と気になる方も多いはず。
この記事では、カーリースがお得になる仕組みと、注意すべきポイントを分かりやすく解説します。


■ カーリースとは?まずは仕組みを理解しよう

カーリースとは、リース会社が購入した車を、契約者(個人または法人)が一定期間・定額で借りるサービスです。
契約期間中はリース会社が所有者で、契約者は使用者として車を利用します。
契約期間終了後は、車を返却するか、再リース・買取などを選べます。

つまり、**「車を所有する」ではなく「車を利用する」**という考え方がカーリースの基本です。
これにより、初期費用を抑えて気軽に新車に乗れるのが魅力です。


■ カーリースがお得になる理由

「お得」と言われる理由はいくつかあります。主なポイントを見ていきましょう。

① 初期費用がかからない

通常、新車を購入する場合は頭金や登録費用、自動車税、諸費用などを一度に支払う必要があります。
一方、カーリースではそれらの費用がすべて月額料金に含まれているため、初期費用が不要
頭金ゼロで新車に乗り始めることが可能です。

② 月々の支払いが一定で家計管理がしやすい

カーリースは税金・車検・メンテナンス費用を含めて定額に設定できるプランが多く、
「突発的な出費がない」という安心感があります。
特にファミリー層や固定費を明確にしたい人には大きなメリットです。

③ 残価設定により支払い総額を抑えられる

カーリースでは契約時に「残価(契約終了時の車の想定価値)」を設定します。
支払うのは車両価格から残価を引いた分だけなので、購入よりも支払い総額が安くなるケースがあります。
たとえば、新車価格300万円・残価100万円の場合、リースでは実質200万円分を支払えばOKという仕組みです。


■ カーリースがお得でないケースもある

ただし、すべての人にとってカーリースが「絶対にお得」というわけではありません。
利用状況によっては、購入や中古車の方がコスパが良い場合もあります。

① 年間走行距離が長い人

カーリースには多くの場合、「年間○kmまで」という走行距離制限があります。
上限を超えると、返却時に超過料金を支払う必要があるため、長距離運転が多い人は注意が必要です。

② 車をカスタマイズしたい人

カーリース車は所有権がリース会社にあるため、改造やパーツ交換などは原則NG。
「自分好みにいじりたい」というタイプの人には向いていません。

③ 長期間乗り続ける人

カーリースは期間終了後に返却が基本のため、
「10年以上乗りたい」という場合は、購入した方が結果的に安くなることもあります。


■ カーリースと購入の費用比較

ここでは例として、200万円のコンパクトカーを5年間乗る場合を比較してみましょう。

項目 カーリース 現金購入
初期費用 0円 約30万円(頭金・税金・諸費用)
月額費用 約3万円(税金・車検込み) なし
総支払額(5年) 約180万円 約200万円(諸費用・維持費含む)
手間 ほぼなし 車検・保険・税金を自分で管理
乗り換えのしやすさ

このように、短期間で新車を定期的に乗り換えたい人には、カーリースの方がトータルでお得になりやすい傾向があります。


■ カーリースをお得に使うためのコツ

  1. 契約前に走行距離を確認する
     自分の年間走行距離を把握して、上限に余裕があるプランを選びましょう。
  2. メンテナンス込みプランを選ぶ
     整備費・税金・保険などが含まれる定額プランにしておくと、支出が安定します。
  3. 契約期間を慎重に選ぶ
     短すぎると月額が高く、長すぎると返却時の残価リスクが増えます。
     5〜7年程度が最もバランスの良い期間です。
  4. 残価保証付きプランを選ぶ
     残価設定のあるリースでは、返却時の査定額が想定より下がると追加請求されることがあります。
     そのリスクを避けるなら「残価保証付きプラン」を選ぶと安心です。

■ まとめ:カーリースは使い方次第でとてもお得!

カーリースは、「頭金ゼロ」「税金・車検込み」「月々定額」という点で非常にお得に感じられます。
特に、短期間で乗り換えたい人・家計管理を重視する人・メンテナンスが面倒な人におすすめです。

ただし、長距離を走る人や、カスタマイズを楽しみたい人には向いていない場合もあります。
購入とリース、両方のメリット・デメリットを理解した上で、自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。

 

https://thirdwaver.net/2025/10/16/car-leasing-benefits/