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【法人向け】カーリースは本当にお得?購入との比較で見えるコスト削減の実態

2025年10月30日

企業の車両運用において、「カーリース」を導入する動きが年々増えています。
経費削減や資金繰りの安定化、税制面でのメリットなど、法人にとって魅力的なポイントが多いからです。

とはいえ、経営者の中には「実際どれだけお得なのか?」「購入のほうが結果的に安いのでは?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、法人向けカーリースの仕組みやメリット・デメリットを整理し、費用面・税務面での実質的なお得度を詳しく解説します。


■ 法人カーリースとは?

法人カーリースとは、リース会社が所有する車を企業が一定期間・定額で利用できる契約です。
契約期間は一般的に3〜7年で、契約満了時には「返却」「再リース」「買取」のいずれかを選択できます。

車両の所有権はリース会社にあるため、企業は使用権のみを得る形になります。
その結果、車の取得・保有に関わる煩雑な事務処理を省略でき、車両運用をより効率的に進められます。


■ 法人カーリースが「お得」とされる4つの理由

① 初期費用が不要

車を購入する場合は、数百万円単位の資金が一度に必要になります。
一方、カーリースは頭金ゼロで導入でき、初期投資を抑えられます。
浮いた資金を本業への投資やキャッシュフロー改善に回せるのは大きなメリットです。


② 経費計上による節税効果

法人カーリースの最大の利点が、月々のリース料を全額経費として損金算入できる点です。
購入の場合は減価償却資産として扱われ、数年にわたり分割で経費処理を行う必要があります。

リースなら契約期間中に支払った金額をそのまま費用にできるため、税負担を軽減しやすく、利益圧縮効果も高いといえます。


③ 経費の固定化で予算管理が容易に

リース料には、自動車税・重量税・車検費用・メンテナンス費用などが含まれるプランもあります。
そのため、毎月の車両関連費が一定になり、予算計画を立てやすく、経理処理もシンプルになります。

特に複数台を運用する企業では、月ごとに出費が大きく変動する「購入型」よりも安定的なコスト管理が可能です。


④ 車両管理コストの削減

カーリース契約では、点検・保険更新・車検スケジュール管理などをリース会社が代行してくれることが多く、
車両管理にかかる人件費や業務工数を削減できます。

特に、営業車を多く抱える企業や全国に拠点を持つ法人では、
管理の一元化による運用効率アップの効果が非常に大きいです。


■ 購入とリースの費用比較(5年間運用の場合)

たとえば、車両価格200万円の営業車を5年間利用した場合の概算比較を見てみましょう。

項目カーリース現金購入
初期費用0円約200万円
税金・車検・メンテ月額に含まれる約35万円
保険・維持費定額パッケージ可実費
経費処理全額損金算入可減価償却(5年)
総支払額(概算)約180万円約235万円

このように、トータルコストで見るとリースの方が安くなるケースも多く
さらに経理処理・キャッシュフローの観点からも法人向きの仕組みと言えます。


■ 法人カーリースのデメリット・注意点

① 中途解約が難しい

契約期間中の解約は原則として認められておらず、途中で解約すると違約金が発生します。
契約台数や使用年数を慎重に見積もる必要があります。

② 走行距離制限がある

契約内容により年間1〜1.5万km程度の上限が設定される場合があります。
営業活動で走行距離が多い企業は、距離無制限プランを検討しましょう。

③ 改造や装飾が制限される

リース車両はリース会社の所有物のため、改造や装飾に制限がかかることがあります。
ただし、社名マグネットの貼付など軽度なカスタムは認められるケースもあります。


■ カーリースが特におすすめな企業

以下のような法人・事業者には、カーリースの導入が特に効果的です。

  • 現金支出を抑えたいスタートアップ・中小企業
  • 複数台の車を効率的に運用したい営業組織
  • 経費を明確化し、会計処理を簡素化したい企業
  • 5年ごとに新車を導入して最新の安全性能を維持したい企業

こうした企業では、カーリースを導入することで「コスト削減」「経理効率化」「安全性向上」を同時に実現できます。


■ まとめ:カーリースは「コスト最適化」と「業務効率化」を両立する選択肢

法人にとって、カーリースは単なる“車の借り方”ではなく、
経営資源の最適配分を支えるツールです。

車両費用の固定化・節税・管理負担の軽減という三拍子が揃い、
特に資金効率を重視する法人には大きなメリットがあります。

ただし、長期的に同じ車を使いたい・改造したいといった場合は購入の方が柔軟です。
企業の運用スタイルや税務戦略に合わせ、**「リースか購入か」**を総合的に判断しましょう。


📎 関連リンク
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https://thirdwaver.net/2025/10/27/corporate-car-lease/