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値崩れする車(国産車編)|残価率と車の話

2020年6月7日

 

残価率を知っていますか?

車を新車で買ったとします。

 

さて、時間が経過して、何らかの理由で車を手放したい、と思ったとします。

 

買って乗っていた車を、買い取りをしている業者さんに持っていったとします。

 

「あれ?年式のわりに、安すぎる!」

 

そんなことも起こりうる事態です。

 

なぜ、そんなことが起きてしまうのか?

 

答えは、残価率にあります。

 

残価率の計算方法は、

 

残価率 = 売却時の価格 ÷ 新車購入価格

 

で出すことができます。

 

つまり、残価率は新車に比べてどれくらい価値が残っているかを表す指標であり、これを見ることでその車が値下がりしやすいかどうかがわかります。

 

残価率が低い車の特徴

では、一体どんな車が残価率が低い車なんでしょう?

 

それは、人気がない車です。

 

傾向として、トヨタ車は残価率が高い傾向にありますが、それでも残価率が低い車あります。

 

どういうことか、というと、

 

車それ自体の人気というのもありますが、それに加えてその車の特徴からみた種類自体の人気度と、その種類の中における車の人気度によって、車の残価率が左右される、ということです。

 

(例えば、セダンならセダン、SUVならSUVで、すでに車としての人気度は違いますし、その中でも車によって人気のある車とない車があります)

 

経済は需要と供給のバランスです。

 

ものそれ自体の価値は何が決めているかというと、この需要と供給から来ます。

 

需要が高いと、値段は物そのものの価格を超えて吊り上っていきますし、需要が低いと、その逆のことが起こります。

 

供給が多いと、値段は物そのものの価値よりも下がりますし、供給が少ないと、値段は上がっていきます。

 

車の値下がり率が高い、ということはつまり、中古車市場においてその車の需要が低いか、供給が多いか、あるいはその両方が起きている状態です。

 

なぜ需要が低かったり、供給が多くなっているかは、デザインや性能が人気がなかったり、車として機械のトラブルが多かったり、あるいは中古車としての価格が高くなりすぎるグレードだから、と言った理由があります。

 

中古車を買いたいと思っている人が欲しい、と思っている車は値段が上がっていくし、数がない車は自然に車の値段が上がっていく、ということですので、明確な基準はあってないようなものです。

 

つまり人の気分によって、モノ自体の価値を大きく超える値段の値上がり・値下がりが起こることがある、ということになりそうですね。

 

車を買うときに気をつけないといけないこととは?

車を買うとき、廃車になるまで乗るつもりならば、好きな車に乗るのがいいです。

 

ただ、途中で売却を考えている場合は、売るときの値段を考えた方がいいです。

 

そのときに関わってくるのは、残価率です。

 

購入する前に、その車が値下がりしやすい車なのか、それとも値段が下がらない車なのかを調べておくといいかと思います。

 

(具体的な車種については、また後日触れようかと思っています。ただ、中には残価率が極端に低い、中古市場で不人気な車も世の中には存在します)

 

残価率を見れば、車の所有方針がわかる

残価率が低い車の場合は、できるだけ乗れるまで乗り続けた方がいいです。売ってもお金になりません。

残価率が高い車の場合は、廃車になるまで乗るよりは途中で売ってしまって、新しい車に乗り換えていった方が得になる場合があります。

(大前提として、車そのものは値下がりするスピードが速い、資産性が低い商品です。パソコン並に価値は下がっていく、と考えておいた方がいいです)

まとめ

需要と供給のバランスですべては決まる、ということを念頭に、車は買いましょう!