評価されたいという目的で車を買いたい方は、よっぽどの注意が必要です
車を購入する目的、車の用途
車自体を仕事に使うため
- 軽トラック、バンなど貨物
- 乗用車
目的地に移動するため
- 乗用車
趣味のため
- スポーツカー
- クラシックカー
- その他カスタマイズなど
レジャー
- SUV、ワンボックスカー
見せびらかすため
- 高級車
認められるため
- 高級車
演出
- 高級車
だいたい、上記のような分類になるかとおもわれます
仕事で使うところから離れていくと、実用性以外の要素が車に加わっていく感じがしますね
高価な買い物
車は高価な買い物です
考えてもみてください
200万円の車が10台あればちょっとした家が建てられます
しかも、家なら30年も40年ももつのに、車は1台たったの13年、長くても20年
途中で売ってもそんなに高価には売れないし、維持費もかかる
上記の目的の中で車の購入で必需性が高いものは何か考えると、仕事と目的地への移動ですが、それ以外の用途になると、必需性はむしろなくなり、自分の娯楽やプライドといったものを満たすための用途になります
気をつけること
ここで、プライドといったものを満たすために車を買う場合、特に注意が必要です
もし、道具としての利用に収まるのなら、道具であることに徹したほうがいいですね
余計な機能は、道具としてはむしろ余計なものです
一方で、
道具以外の要素が大きい場合(必需性が低い場合)、
注意して買わないと、大変なことになります!
承認されることを目的とするとどうなるか
人間なので、他人から認められたい、という気持ちは誰にでもあります
ですが、そればかりになってしまうと、他人からの評価だけが自分の軸になってしまうことになりかねないです
だって、褒められるかどうかが軸になると、褒められなかったら失敗ですよね
失敗を取り戻すために、何をしますか?
もっと他人から褒められる車を買おうとしませんか?
(でも、きっと、また買っても褒められないでしょう…)
最初に言いましたが、車は高価なものです
それを買うために頑張る、というプラスの効果もありますが、
むしろ、車を買うということのためにお金を失っていくことになるわけです
車よりも大事なもの
世の中には、もっと大事なものがあります
それは、身の回りの人を喜ばせることです
この世の中に、これ以上のものがあるだろうか?
私だったらそう思います
何が大事?
自分のためだけに生きるのもいいですが、その一部を他人に与えることで、自分に返ってくるものが変わります
他人が自分をどう評価するかを軸として他人のために生きることとは違います
それは自分ではない
軸は自分に置いたままで、相手を喜ばせる、これが大事
利他の心ですね
軸を自分に置いたまま自分を喜ばせるのとは違います
これは利己の心です
利他の効用
利他とは
他人を思いやり、自己の善行による功徳によって他者を救済するという意味
他人を思いやることと、他人の評価を気にしていることとでは、結果的にどちらが肝心となる他人から感謝され評価されますか?
長い目で見れば、他人を思いやることの方が勝ると思いませんか?
他人の評価を得ようとした行動というのは、いつか失敗します
何故か?
本当に相手のことを思っていないから、つまり、相手のためにはなっていないからです
ということは、相手は本当に評価しないですね
車に置き換えてみましょう
車を見栄や虚栄のために買うという行為は、相手に評価してほしい、という気持ち優先ですね
この場合、評価してもらおうと思ってもしてもらえない
何故なら、利己心の塊だから
そんなことにお金を使うくらいなら、むしろ周囲の人に還元した方が、喜ばれます
すると、お金ではないものが返ってきそうですよね
そうすれば、感謝されます
感謝されることで、より良い情報が入ってきますし、何より信頼が増える
すると、「この人のために何かしてあげたい」という気持ちが生まれる
結果的にもっとお金が増えていきます
また、精神的に安定します
評価されたい、ということは、自己を安定させたい、という行為です
しかし、それよりもいい方法、それが、利他の心です
誰かのために何かを行うことで、回り回って自分が安定する、ということです
もし本来の必需性・必要性ではない部分で車を買う場合、こういうことに注意した方がいいのではないか、と思います
道具を超越した部分
車で言えば、道具として本来の性能は、走って止まって曲がることです
それを超越した部分というのは、もはや違う意味の価値です
それが必要となる場面はある
だから、そういう時にはそんな車が必要です(大抵、すごい値段の車です)
ただ、必要ではないのにそういうものにうかつに手を出すと、身を滅ぼします
まず、経済的に身を滅ぼす
そして、買っても本当に自己の評価にはならないので、
心が満たされません
西洋のことわざ
「一日だけ幸せでいたいならば、床屋にいけ。一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。一ヶ月だけ幸せでいたいなら、結婚をしろ。一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。一生幸せでいたいなら、正直でいることだ」
皆さんは、どう思われますか?
こんな例も挙げておきます
1億円の高級車を自分のために買うのと、100万円の車を100台買って、そのうち99台を誰かのために使うのと、どっちが感謝されますか?
もし、評価されたい、ということで車を買うのなら、どっちだと思いますか?
車を買う前に、ちょっと考えてみてください